働くための基礎知識

報告者:研修者Y.O
研修実施日:2013年7月18日(木)

地域就労支援センター主催の「働くための基礎知識」を受講しました。現役の社会保険労務士さんから、『働く上で知識として持っておくべき情報』をいろいろと教えてくださるということで、楽しみにしていました。年齢・性別さまざまな方が講座を受けにきていました。

地域就労支援センターとは

地域就労支援センター

「仕事を探そう!」と思った時にいざ行動しようと思ってもどう探せばよいか困ってしまうことありますよね。そんなときにぜひ一度足を運んでほしいのが『地域就労支援センター』です。「就職したことがない」「履歴書なんて書いたことない!」や「ブランクが長いけれど仕事に就ける?」「障害があるけれど仕事に就ける?」などの悩みの相談にのってくれます。

相談の手順を紹介します。

地域就労支援センター窓口
  • ステップ(1)

    まずは相談予約の電話。コーディネーターが担当制で本人の希望や強みをじっくり聞きながら就職支援プランを一緒に作成します。就職準備に欠かせない生活習慣や環境づくり、健康づくりなどもすすめます。

  • ステップ(2)

    コーディネーターと一緒に作った就職支援プランに沿って、就職に関する情報収集・就職準備講座や就労体験プログラムの参加などを準備します。

  • ステップ(3)

    求職の申し込みをします。履歴書の書き方・面接の受け方などの練習をします。

  • ステップ(4)

    仕事を続けていくための相談や支援を受けることができます。

「働くための基礎知識」の前半は主に労働基準法についての講義です

働いていたことがある人なら一度は聞いたことがあるかも!?労働条件とは?からはじまり「労働者と使用者は対等な立場である」ことを強調していました。
ただし、今は私たち労働者にとってなかなか厳しい時代。
「使用者」→だれでもほしい時代ではない(労働力の買い手市場)
「労働者」→スキルUPを求められている。
とのことでした。

次に労働組合の必要性についての講義です。

研修風景

現在の労働組合は全体の17%しかない(少ない!)。17%のうちほとんどが大企業や公務員等でそういうところは労働条件がとても恵まれているそうです。うらやましい限りです。

労働者ひとりひとりの力は弱くても、たくさんの労働者が集まって行動することにより、労働環境を変えることのできる可能性があることを忘れてはいけないとのことでした。

後半は労働契約を結ぶとき注意することについて

こちらは働いたことがある人にとっては割と分かりやすい内容でした。職場でのちのち揉めないための知識といったところでしょうか。

  • 口頭での契約→のちのちなにかあった時にトラブルの原因になる可能性があります。必ず書面にて交付してもらうようにしましょう!(なにかあった時の証拠になるもの)
    ※書面での交付をしぶるような会社は今後さまざまなトラブルに巻き込まれる可能性があるため避けたほうがいいです。
  • 所定労働時間や割増賃金などの用語の説明
  • 自己都合退職の際、使用者への伝えるタイミング等

でした。割と飲み込みやすい内容でしたよ。

全体を通しての感想

受講中のイメージ(イラスト)

前半は労働の法律関係の話題が多かったので基礎知識がないと難しい内容でした。労働組合の話がありましたが、現在ある労働組合の割合の低さに驚きました。自分たちの労働環境は自分たちの力で作り上げていかなければ向上するのは難しい。『使用者と労働者の立場は対等である』という法律をただ頼りにするのではなく、そのための権利を労働者はもっと自分の身や生活を守る知識のひとつとして知るべきであると思いました。

後半は労働契約を結ぶにあたって注意する点の説明でした。一度働いたことのある人ならば身近な話題だったのでとても興味深い内容でした。配布された資料は講座中あまり使用しませんでしたが、後日読んでみたところ質疑応答の形式になっており、労働関係の基礎知識がとても分かりやすく書かれていました。

労働関係の知識は、長年働いていていた方でも知らないことが多いようです。自らがアンテナを張り、知識を広めていかなければ損をしてしまうことがたくさんあるのだなと思いました。

その他の研修参加者の感想
  • 2時間少しですが、たくさんのことを知ることができてよかったです。
  • 知識が足りない私でも分かりやすく説明・お話しして頂き、これから働く上でとても役に立つと思いました。
  • 有給の話が聞けてよかった。最初の話は難しすぎてあまり理解できませんでした。
  • 現在、社労士の資格の勉強中なので、社労士として活躍されているお二人の話を聞くことができてよかったです。
  • パートでも有給が取れることを知らなかったので、聞くことができてよかったです。
  • 産後の休み方について知ることがでました。
  • 今まであまり知識がないまま働いていたので、納得いかないこともあった。正しいことを学んだので自信を持って間違っていることには意見できるような職場で働きたいと思います。
  • 基本的にすべて印象に残りました。
  • 何かあってからでは遅いので具体的な証拠はしっかり自分で持っておくことが大切だと思いました。
豊中市地域就労支援センター

月曜~金曜日 午前9時~17時
豊中市北桜塚2-2-1(生活情報センターくらしかん内)
電話:06-6858-6861

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